2023年3月3日3,414 ビュー View

【取材】5時間以上の留守番はさせない。20歳の「ベリー」の毎日は、いつも“ベリーファースト”でベリーハッピー!

12歳を超えても元気なダックスを、憧れと敬意を込めて“レジェンドダックス”と呼ぶことに決定! その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドダックスの肖像』です。今回登場するのは、なんと御年20歳! 驚きのスーパーレジェンド・ベリーちゃんです。運動が嫌いでも、ストレスなく大切にされていれば、こんなにも長生きできるんだ!ということを証明してくれるレジェンドさんです。

ベリーちゃんプロフィール

ダックス

年齢&性別

20歳の女の子(2002年11月24日生まれ)

体重

3.2kg(MAX 3.8kg)

大好きなこと

食べること、お家にいること、自由にすること

既往歴

・1歳の時に漂白剤を誤飲。

・8歳で軽い椎間板ヘルニアに。

・10歳で腸の疾患。

 

待ち続けた理想の子

ダックスパピー

 

子どもの頃に犬と一緒に育ったことが、生涯の財産になったと感じていた松田さん。我が子にも同じ経験をと、ベリーちゃんを迎えました。

 

「1年くらいペットショップに通い続け、やっと“この子や!”と思えたのがベリーでした。

 

鼻が短い顔に一目惚れしたのと、身体のサイズも大き過ぎず理想的だったんです。

 

性格はマイペースで、なかなか言うことを聞かない子でしたね。何もなければ穏やかですが、自分が何かされると怒って、噛むことも結構ありました。

 

病院でも、“先生、噛むから気を付けて!”って言いながら、看護師さんにガシッと押さえてもらって診察する感じで。落ち着いてきたのはここ3年くらいです。

 

犬や猫の友だちはいませんでした。人は好きなんですけど、それも“何かくれそう”というのが一番の理由だと思います(笑)。

 

一度何かくれた人のことは、何年経っても憶えていました」(松田さん=以下「」内同)。

 

ダックス

10歳ごろのベリーちゃん。

 

好き嫌いがはっきりしていたベリーちゃん、散歩や外に出ることも嫌いでした。

 

6歳頃までは小学生だったお子さんたちと毎朝散歩に行っていましたが、それ以降はトイレが終わるとすごい勢いで帰りたがるように。

 

逆に、家が好きなので留守番は得意でした。小さい頃に教えて以来、留守番や寝る時などは、ケージの中でお利口にしていたそうです。

 

早朝の大騒ぎ

ダックス

 

インドア派とはいえ、家の中でぬいぐるみを追いかけたり、大好きな食べ物の気配に駆け出したりと、活発で食いしん坊だったベリーちゃん。

 

元気に過ごしていた1歳頃、こんな事件がありました。

 

「ある日の早朝に、自分で漂白剤の容器を倒し、五百円玉くらいの量を舐めてしまったんです。

 

吐いて倒れ、便も出ていたので、そのまま死んでしまうんじゃないかと家中大騒ぎになりました。

 

病院に電話してもどこも開いてないし、“本当に死んじゃう!”と思っていたら、一軒の病院から折り返しがあって。

 

状況をお話しすると、まだ7時前でしたが診ていただけることになり、すぐに車で連れて行きました。

 

ダックス

 

病院では検査と点滴をしていただいたのですが、特に心配されたのは喉の状態でした。吐いているので、飲む時と合わせて刺激物が2回通っているためです。

 

幸い喉に大きな問題はなく、体調も点滴を夕方まで続けてもらったら落ち着いて、何とか無事に回復できました。

 

もし他の病院が開くまで待っていたら死んでいたかもしれないので、診てもらえて本当にありがたかったです」。

 

面識もなかった松田さんのお願いに応え、急遽病院を開けてベリーちゃんを救ってくれた先生。家から近かったこともあり、この時からかかりつけ医になりました。

 

頼れる先生!

ダックス

17歳のころ。ハイシニアとは思えない毛艶のよさ!

 

この先生とはその後も長い付き合いになり、何度もベリーちゃんを助けてもらいました。

 

「8歳頃、歩いているときに一瞬立ち止まったりして、ちょっと歩き方がおかしいと思うことがありました。

 

それで先生に相談したら、椎間板ヘルニアとの診断だったのですが、3日間ケージに入れておけば大丈夫と言われたんです。

 

そしたら本当にそれだけで治ってしまい、その後も再発はありませんでした。

 

ダックス

ヘルニアになった10歳のころ。

 

それから10歳の時、吐いたり下痢したりすることがあって。腸が悪く、状態があまり良くないということで、設備の整った大きな病院に行くことになりました。

 

少し離れた夜間専門の病院だったのですが、先生が車で連れて行ってくださったんですよ。

 

そこでの処置は、まず弱った身体を回復させるための輸血でした。

 

その病院にはあらゆる種類の血液が揃っていて、やや高額ではありましたが、すぐに対応してもらうことができました。

 

その後、点滴をすると少し状態が落ち着いたので、それ以上の詳しい検査をするかどうかは、かかりつけ医の先生と相談することになりました」。

 

ダックス

最近は足に力が入らずに寝ている時間がほとんどなんだそう。

 

検査には腸の細胞を採取する必要があり、うまく採取できても、はっきりとした診断が出る確率は3割程度と言われたそう。

 

かかりつけ医に戻り、点滴を続けながら1週間程検討しましたが、だいぶ回復したこともあって検査は受けないことに。そのまま快方に向かいました。

 

労を厭わず、ベリーちゃん第一で対応してくれた先生。こんな方がかかりつけ医だったら本当にありがたく、心強いですね。

 

15歳からの“味変”

 

ダックス

 

危機を乗り越えた10歳以降、何と一度も病気をしていないというベリーちゃん。どんなものを食べたらそんな健康ボディになれるのでしょう。

 

「食事は朝晩の2回です。15歳くらいまではずっと『ユーカヌバ』のドライフードで、年齢に応じたものをあげてきました。

 

15歳からは飽きるようになったので、とにかく味を変えています。ウェットフード、お肉、雑炊、それからヤギミルクに肉ふりかけなども使って、同じ味は週に1回までにしています。

 

今は朝ドライフード、夜は色々ごはんという感じですね。

 

同じ頃から、おやつにリンゴやイチゴ、レタスやキャベツなどもあげています。それからヨーグルトも好きで、すりおろしリンゴと合わせたものがお気に入りです」。

 

ドッグフード

 

食のターニングポイントになった15歳。モゴモゴと食べ難そうにしていたベリーちゃんのために、ドライフードをお湯でふやかしてみたことがありました。

 

すると病院の看護師さんから歯に悪いと指摘され、その後はふやかさず、砕いてあげるように。粒の大きさは年齢と共に細かくなっていき、今では粉々レベルです。

 

大切な食のためとはいえ、手で砕く作業はかなり大変で、腕が腱鞘炎になるのが今の悩みだそう。

 

ドッグフード

瓶を使って粉々に。手が痛くても、ベリーちゃんのために頑張ています。

 

また、リンゴとヨーグルトをよく食べるようになってから、下痢などの不調はほとんどなし。一度は大病した腸も、すっかり復活してくれたようです。

 

シニアライフも15歳から

ダックス

 

食生活以外にも、15歳頃を境に色々な変化が起きてきます。

 

「外出や散歩は元々好きじゃなかったんですが、15歳頃に肉球をケガしたこともあって、益々外に出ることが少なくなりました。

 

今では自分で立ち上がったり歩いたりするのも時々という感じで、割と歩くのは食べた後くらいですね。

 

それからトイレ関係も手がかかるようになりました。おしっこのときは足を持ってあげたり、うんちのときは背中をモミモミして出してあげたり。

 

背中モミモミは、母が昔やっていたのを受け継ぎました。揉んであげると本当に出るんですよ。

 

ダックス

 

あと、毎晩夜中の3時に目覚ましをかけておしっこをさせてました。オムツをしていても、寝たまますると漏れてしまうので。

 

それが何年も続いてましたが、ここ1年くらいは自分で鳴いて教えてくれるようになり、目覚ましは不要になりました。寝不足なのは変わりませんが(笑)」。

 

夜でも昼でも、おねしょすると足腰が弱るという関係性があったそう。そのため、おしっこの限界である5時間以上の留守番はさせないようにしています。

 

ダックス

 

それから大事なサポート環境に変化があったのも15歳でした。とても良い先生だったかかりつけ医と、行き付けのトリミングサロンが、同時期に閉まってしまったのです。

 

良い病院を見つけるのは本当に大変ですが、シニアだからと拒否されることはまずありません。

 

一方、トリミングサロンはシニア非対応のところもあるため注意が必要です。現在のサロンにいつまでお願いできるか、近所にシニアOKのサロンがあるかなど、早めに調べておくと安心ですね。

 

松田さんも最初は途方に暮れたものの、病院もサロンも何とか良いところを見つけ、今もそこに通われています。

 

命のリレー

ダックス

 

ベリーちゃんを迎える時、“20年は生きるから、それだけの間ちゃんとお世話をする”と決意して迎えた松田さん。まさにそのとおりになりました。

 

「根拠はなかったのですが、子どもの頃に飼っていたポチが19歳半まで生きたので、ベリーもそれくらい生きると思い込んでいました。

 

ポチは雑種で中型犬だし、留守番も少なくいつも家族と一緒。ベリーとは全然違う犬生だったんですけどね。

 

共通していたのは、ストレスが少なかったこと、大きな病気をしなかったこと、それに歯が丈夫だったことです。ベリーは歯磨きすらしたことないのに、歯周病も大丈夫なんですよ。

 

ダックス

 

あとベリーについて思うのは、ベリーのことが大好きで、いつもベリーが一番だったということでしょうか。子どもは自分でできるようになるし、親にはヘルパーさんもいますし(笑)。

 

冗談混じりで“ベリーはあと1〜2年かもしれない。でも親はもっと生きるから”なんて言ってたら、母は1年ほど前に亡くなってしまったんですが、それくらいベリー第一でした」。

 

ダックス

 

松田さんには、2歳になるお孫さんがいます。その子が生まれた頃、ベリーちゃんは既にハイシニアでした。

 

孫が生まれるまで頑張ろう、“ワンワン”と言ってくれるまで頑張ろう、そう思ってきましたが、もう“ベリーちゃん”と呼んでくれるようになったそうです。

 

ポチくんからベリーちゃんへ、お母様からお孫さんへ、リレーのように巡る命の循環。その先頭を行くレジェンド・ランナーとして、ベリーちゃんは今日も走り続けています。

 

ダックス

 

取材・文/橋本文平(メイドイン編集舎)

 

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