2020年2月1日9,931 ビュー View

【ワクチンアレルギー】ダックスは要注意!ワクチン接種後1時間はしっかり様子を確認しよう

日本では小型犬の純血種、特にミニチュアダックスフンドで好発するといわれるワクチンアレルギー。特に投与後30分以内に認められる、急性アナフィラキシーショックは最も恐れられている症状です。
ダックスフンド,病気

Ivonne Wierink/shutterstock

病気のサイン

混合ワクチンや狂犬病ワクチン接種後、顔がパンパンに腫れた。元気が無くなった。下痢嘔吐をした。呼吸が悪くなった。

 

原因

ワクチンはそのワクチン生成において、牛胎子血清や牛血清アルブミンを使用します。

 

これらがアレルゲンとなり、ワクチン接種後に様々なアレルギー反応を引き起こすと考えられています。

 

また、日本では小型犬の純血種、特にミニチュアダックスフンドで好発するといわれています。

 

症状

最も怖いのが投与後30分以内に認められる、急性アナフィラキシーショックです。

 

症状としては、虚脱、血圧低下、呼吸速拍、呼吸困難、流涎、ふるえ、けいれんなどが認められます。

 

投与後、数時間してから認められるアレルギー症状には、顔面腫脹(ムーンフェイス)、全身の痒み、蕁麻疹などが認められます。

 

診断

現在問題となっている症状がワクチン接種後の副反応のタイミングと計算上合致しているかを元に推測し診断します。

 

また、過去のワクチンアレルギーの有無なども考慮する必要があるでしょう。

 

すべての症例ではありませんが、IgEアレルギー検査で牛に対して高いアレルギー反応を示すことがあります。

 

また、逆に言えば、ワクチンアレルギーを発症した症例では、牛に対してアレルギーを持っている可能性があり、フードやおやつにも注意が必要です。

 

治療法

ワクチン接種後30分以内に起きる急性アナフィラキシーは、ショックに対する緊急対処が必要となります。

 

呼吸困難や意識低下を呈している場合には、気管挿管が必要な場合もありますし、血圧低下などが認められる場合、静脈内輸液が必要になることも。

 

また、アレルギー症状を緩和しショックから回復させるために種々の薬剤投与を行います。

 

予後

急性アナフィラキシーショックは当然死亡リスクも高い状態ですが、迅速かつ適切な対処を行えば、ショック状態から回復することも多いです。

 

ワクチン接種後1時間は飼い主もしっかりと様子を確認し、何かあればすぐに対応できるように心構えしておくことも大切です。

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