2020年3月31日6,633 ビュー View

保護犬だったダックスを迎え入れ“家族”として送る日々。幸せとしか呼べない毎日に、心から「ありがとう」。

今回は、保護犬だった2頭のダックスフンドを迎え入れた、とあるご家庭のお話。 「保護犬を迎える」という選択肢が、当たり前になるように。そんな願いを込めた、オーナーさんのコメントともにご覧ください。  

元保護犬。愛犬『ハル』との出会い

 

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オーナーさんが、のちの愛犬『ハル』と出会ったのは、2012年4月1日のこと。

 

当時ひとり暮らしをされていたオーナーさんは、30代半ばだったそうです。

 

そしてその頃、我が子を迎えようと思い縁があったのが、千葉にある里親団体の『ARCh』。

 

団体職員のみなさんのあたたかなサポートを経て、殺処分待ちとなっていた保護犬・ハル(クリーム・推定5歳)と出会い、家族に迎えることになりました。

 

ハルはもともと『繁殖犬』だったそうです。

 

産めるだけ産まされるという過酷な環境で、他の犬が日々当たり前のように行く散歩ですら経験がなく、6歳になる頃までケージの中で育ちました。

 

そして、産めなくなったらポイ…。

 

オーナーさんは、そんな悲しい過去のあるハルとの生活を始め、これからは目一杯の幸せをあげたいと感じたことでしょう。

 

「引き取った当初はフィラリア陽性犬で心臓病もあり、投薬をしながらの生活。そして『春が来ますように』と、名前を『ハル』と名付けました」。(オーナーさん)

 

このことからも、オーナーさんのハルに対する深い想いが感じられます。

 

もともとが繁殖犬出身だったこともあり誕生日すら分からないハルですが、4月1日に家族となった“うちの子記念日”を、ハルのお誕生日としたそうです。

 

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後輩保護犬・ノアとの出会い

ハルと出会い、家族となったオーナーさん。

 

そして3年後の2015年。

40歳になる頃、同じく保護犬を再び迎え入れることに。

 

そして、後輩となるノア(チョコタン)が新たに家族となります。

 

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しかし、「引き取りたい」と思ったその時、ことはスムーズには運びませんでした。

 

この時オーナーさんは独身。

 

保護犬を引き取る為には、『保護された先で、犬生を全うするまで終生幸せに暮らせるように』…これが引き取り時の最低限の条件です。

 

そのため、引き取り希望者の生活環境などのチェックは厳しく行われます。

 

条件の中には「長時間の留守をさせない」などのルールが設けられていることもあるため、独身である場合、それだけで引き取ることができないケースもあります。

 

このように、「保護犬を迎えたい」と考えたオーナーさんでしたが、こういった環境の壁にぶつかったのです。

 

しかし、「夫婦としてなら大丈夫」という条件を聞き、2頭目の引き取りを機に、そのときにお付き合いをされていた方とご結婚をされます。

 

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「春がきますように」という想いで名付けた、ハル。

 

「箱舟にのって、幸せな未来へ」という想いで名付けた、ノア。

 

当時についてオーナーさんは、「気が付けば、ふたりの幸せを願っていたふたりこそが、私に春と未来(家族)を連れてきてくれたのです」と語っています。

 

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ハルとの出会いから8年

保護団体で出会ったハル。そこから家族となり丸8年が経ちます。

 

そもそも6歳頃に出会っているわけですから、今では立派なシニア犬。

 

目が見えなくなったり、耳も遠くなったりしてきたようです。

 

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しかしそんなシニアライフこそを愛おしく思い、穏やかに満喫しながら、日々笑顔いっぱいに生活をしているオーナーさんご家族。

 

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そんなかけがえのない幸せな家族を持ち、今までのことを改めて振り返ってみて、オーナーさんは最後にこんなことを語っていました。

 

「今後もし、このように天使のように愛らしい『小さな家族』を迎えようと思ったとき。

 

ペットショップ等の生体販売ではなく、世の中にたくさんいる保護犬や保護猫、そして殺処分されてしまうコたちが、今この瞬間もあたたかな家庭を夢見て待っていると言うことを、もっともっと、世の中に知って欲しいと思います。

 

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『犬・猫を家族に迎える=ペットショップ』ではなく『新しく犬・猫を家族に迎えに保護施設に行ってみよう』。

 

このようなことが、当たり前となるような世の中になることを祈っています。

 

『保護犬・猫を迎える』この選択肢が、選択肢ではなく、当たり前となる日本になりますように」。

 

おわりに

 

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保護犬を迎えることとは、様々な準備や覚悟、生活環境など整えることはたくさんあります。

 

しかし、大事な命を預かるのだから当たり前なことですね。

 

そのことを『ハードル』などとは思わず、自分で勝手に設けてしまった『ハードル』であると認識すること、まずはそのように「意識を変えること」が新しい一歩に繋がるのだと思います。

 

今回ご紹介したオーナーさんのポストを見ていると、本当に、長い間劣悪な環境で育ってきた子なのかと思うほどに気さくで愛らしく、たまにおどけるような可愛らしい姿ばかりが見られました。

 

そんな姿を見て、そして実際にオーナーさんのお話を伺って、この先保護犬という存在が、家族を迎えるための『ひとつの選択肢』から、当たり前の世の中になるように。

 

…この願いには、どうしたって共感せずにはいられませんでした。

 

どうぞ、新たな家族を考えている方は、その意識を向けてみてはいかがでしょうか。

どの命も、平等に輝く美しいものということには、変わりのないことですからね。

 

 

★保護団体「ARCh(アーチ)」

https://arch2013.org/index.html

 

 

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