2022年6月21日4,326 ビュー View

『奇跡』を迎えにいくということ【愛犬がむかえた17歳の誕生日に】

奇跡が起こることを、人はいつも期待する。

もしかしたらなんとかなるんじゃないか、自分たちだけは特別なんじゃないか、と。

けれども現実はとてもシビア。

奇跡が起きるのをなんとなく待っているあいだに、時間はあっという間に過ぎ去ってしまうことでしょう。

では、切実に奇跡を求めたら。こちらから迎えにいくほどの積極さで奇跡を追い求めたら、あなたの望んでいるものは手に入るのでしょうか。

それはわからない。わからないけれど、手を尽くすことは奇跡の引き金になるかもしれなません。

彼女が経験したことは、そういった『奇跡』を自ら求めて動いた結果だったのではないでしょうか。

出色の読者手記を、今回はご紹介しましょう。

※文章はご本人の了承を得て編集しています
※画像はすべてイメージです
※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません

17歳になったリチ

ダックスフンド,Ta-Ta

silviavellozo/shutterstock

うちの愛犬、リチはこの春に17歳になりました。

 

近所の公園は桜の花が満開で、風が吹いて、花びらが舞って。

 

すでにリチは脚を悪くしていて、いつもならカートに乗せたままのお散歩なのですが、17歳のその誕生日には、お祝いの気持ちとある種の願いをこめて、桜の花びらが積もった、ぜいたくな桜色のじゅうたんの上にそっと降ろしてみたのです。

 

歩けないリチは、まずこちらを不思議そうに見つめました。

 

リチ、だいじょうぶ。

 

好きにしてごらん。

 

それからリチは足もとの花びらのにおいを嗅ぎ、濡れた鼻に数枚それをくっつけながら、もう動かなくなってしまった後ろ脚を踏ん張ったように見えました。

 

力の入らない後ろ脚。

 

でも、その日は違った。

 

あきらかにそこには強い力が宿っていたのです。リチは後ろ脚を震えさせながら、腰を高く上げ、ゆっくりと四つ脚で立ち上がりました。

 

そして数歩、まっすぐ歩いたのです。

 

桜舞う春の光景とあいまって、17歳になったリチが立ち、歩いた姿はとても美しく、わたしはこの光景を生涯忘れることはないだろう、と思いました。

 

なにが良かったのかは確かめようがなくても

ダックスフンド,Ta-Ta

silviavellozo/shutterstock

このことを奇跡、と呼んでいいものかわたしにはわかりません。

 

もちろんリチの後ろ脚が麻痺してしまってから、いろいろなことを試してきました。

リハビリテーションの実施

マッサージ・ストレッチ

たんぱく質を意識した食事

サプリメント

おもな対策というか、施したのは上記のようなことです。

 

リハビリはいちばん具体的な対策で、機能改善を目指すにはまずは始めるべきという認識でした。

 

マッサージとストレッチについては、足腰を触るときに願いをこめながら一生懸命にやってみました。

 

たんぱく質を意識した食事というのは、ベースフードの上に良質なたんぱく質を乗せる(牛、豚、鶏肉、たまに納豆)、というくらいですが、リチはそれをもりもりと食べてくれました。

 

サプリメントについては、ある人から教えてもらったのです。

 

それが『Ta-Ta(タータ)』。

 

でも、いずれにしてもなにがどのように効果があったのかはわかりません。もしかしたらリチにもともとある自然治癒力が快復を促したのかもしれない。

 

でもこの流れに沿って、わたしたちなりの『奇跡』を求めていこう、と強く思いました。

 

サプリメントは「攻め」ない

ダックスフンド,Ta-Ta

silviavellozo/shutterstock

サプリメントの『Ta-Ta(タータ)』は、近所のレトリーバー飼いの犬友だちから教えてもらったのですが、その人はなによりも犬が大好きな、信頼できる人。ほんとうに純粋で、心のきれいな人なのです。

 

彼女の名前はしずちゃん。愛犬のゴールデンレトリーバーはマリッサ。

 

しずちゃんはリチが歩けなくなってしまったときに、いろいろと教えてくれました。

 

リハビリの得意な病院を紹介してくれたり、リチにマッサージを施してくれたり、わたしの気持ちを落ち着かせるために美味しいコーヒーを淹れてくれて。

 

「リチにいいと思うこと、ぜんぶ試してみればいいと思う。手伝うよ」

 

わたしがどれだけこの言葉に救われたか。

 

サプリメントの話になったときも、彼女は真摯に話してくれました。

 

「マリッサにもいろんなサプリを与えてきたんだけど、わかったことがあるんだ。サプリメントで『攻め』ないってこと」

 

サプリメントで「攻め」ない…?

 

「サプリは薬じゃないってこともあるんだけど、わたしたちはすぐに即効性とか効率性なんかを気にしちゃうよね。なにかを始めればすぐになにかが手に入ると思ってる」

 

うん、なんでもそうだよね…人間のダイエットだってそうそうすぐにうまくはいかないもの。

 

「うん。だからね、健康に関してはすぐに答えを出さないっていうことが大事なんじゃないかな。これは消極的な意味じゃなくてね。そう考えると、サプリを見る目が変わってくる」

 

寄り添うということ

ダックスフンド,Ta-Ta

Yekatseryna Netuk/shutterstock

「リハビリも求めすぎると、あんまりいいことがない気がするの。マッサージもそう。これだけしてあげてるのに、ぜんぜんよくならないじゃないか、意味がないじゃないか、ということになる。でもそんなことないんだよ」

 

なんとなく、わかる気がする。

 

「ね? わたしたちが焦れば焦るほど、良い状態は遠ざかっていくんじゃないかな。ひとつずつやってきたことって、ちゃんと積み重なってる。それを信じる。信じ抜く」

 

うん、そうだね。

 

きっとそれが「寄り添う」ってことなんだろうね。

 

わたしがそう言うと、彼女はそうそう、そういうこと! と言って笑いました。

 

「いいね、寄り添うって言葉」

 

しずちゃんはそうつぶやきながら、棚からなにかキャニスター缶を取り出して、そこに入っていた白い粉末を手のひらに乗せました。

 

手のひらをわたしの足もとにいるリチの鼻先に持っていき、リチ、魔法の粉だよ、と彼女は言って、リチはそれを美味しそうに舐めとったのです。

 

『毎日与えられる』のがサプリメント

ダックスフンド,Ta-Ta

wat hiran/Shutterstock

わたしはその粉を知っていました。

 

最近話題のコラーゲンサプリ『Ta-Ta(タータ)』。

 

これなら毎日続けれるかもしれない。

 

「…リチもシニアまっただ中だけど、長生きしてほしいよね。マリッサにもこのサプリをあげてるけど、よろこんで食べるよ。薬みたいに無理やり飲ませることもないし、すごくスマートだよね。そして」

 

そして? 

 

わたしはおうむ返しに聞いていました。

 

「サプリなら『毎日与えられる』でしょう? それは『寄り添う』気持ちに自分がなれるっていうことでもあるよね。スイッチを入れるようなものだよ。そこが大切。リハビリやマッサージもそうだけど、シニアとしてリチにはもっともっとがんばってほしい。長生きしてほしい。…このサプリメントだったら、そういうことをトータルで考えられるから」

 

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シニアが目指すべき場所

ダックスフンド,Ta-Ta

silviavellozo/shutterstock

リチはそれからしばらくして、あの奇跡の桜色のじゅうたんの上で17歳の誕生日を迎えたのです。

 

もちろんまだまだ長生きしてほしい、とは思うけれど、もし明日リチが倒れても、わたしはちゃんとあの子に「ありがとう」と伝えられる。

 

17歳になったシニアのリチとわたしが目指す場所は、そこなんだと思うのです。

 

リハビリも、マッサージも、美味しい食事も、サプリもずっと、続けます。

 

ああ、リチがしゃべれたらいいのにな。

 

最後の瞬間も、わたしが寄り添ってくれたと思ってもらえるかな。

 

そんなことを考えるのも、いま現在リチとの楽しい暮らしがあるからなのでしょう。

 

これからも、一日一日を大切に、明るく楽しく過ごしていきます。

 

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